ファーム富田：中富良野

★観光ラベンダー園の元祖、「ファーム富田」。数あるラベンダー園の中でも、僕が一番好きなところです。




■海のように広がる紫色のラベンダー。そして風に乗って漂う爽やかな香り。このラベンダー畑を前にすれば、誰もが心奪われるんじゃないでしょうか。

■もともと富良野地方のラベンダーは、観光用として栽培されていたわけではなく、化粧品用の香料の原料として、栽培されていました。しかし安い合成香料や輸入香料が広まるにつれ、富良野のラベンダー栽培は危機に陥ります。この困難を乗り越えて、ラベンダー畑を大切に守り、素晴らしい観光資源へと育てあげたのが、このファーム富田のオーナー富田忠雄氏なんです。

■そういう意味でも、富良野でラベンダーを見るならば、ここは絶対に外せないスポットでしょう。

■ファーム富田の中央に位置する「倖の畑」。代表的な品種「濃紫早咲」「おかむらさき」以外にも、他ではあまり見られない「はなもいわ」「ようてい」という品種も栽培されています。




■こちらは「トラディショナルラベンダー畑」。このファーム富田で、一番最初にラベンダーが栽培された場所です。

■品種の違うラベンダーが植えられているので、同じ紫色でも濃淡のコントラストを楽しむことができます。

■ちょっと疲れるけど、丘を一番上まで登ってみるのもオススメ。広がるラベンダー畑の向こうに、中富良野の平野と十勝岳連峰を一望することができます。

■ファーム富田の魅力はラベンダー畑だけではありません。「花人の畑」「秋彩の畑」「春彩の畑」では、スイセン、ムスカリ、チューリップ、ポピー、キンギョソウ、サルビア、クレオメ、コスモスなど、季節によってさまざまな花を見ることができます。

■それからなんといっても圧巻は、大地に７色の虹を描く「彩りの畑」。ラベンダー、ポピー、カスミソウ、矢車草などが、見事な情景を描き出しています。ここは是非とも見てもらいたいですね。７月中旬から下旬にかけてが見頃です。

■お花畑以外にもさまざまな施設があります。売店やラベンダーに関する資料が展示されている「花人の舎」、いろんなドライフラワーが展示、販売されている「ドライフラワーの舎」、ラベンダーオイルを調香する作業を見学できる「香水の舎」、ラベンダーからオイルを抽出する日本唯一の蒸留工場「蒸留の舎」など。もちろんどこも無料で入館できます。ラベンダーグッズも豊富に販売されているので、ここでお土産を選ぶのもいいでしょうね。

■また年中ラベンダーが栽培されている温室もあり、ラベンダーシーズン以外にファーム富田を訪れた人は覗いてみるといいでしょう。


■この素晴らしい風景を見せてくれるファーム富田ですが、素晴らしすぎるゆえに、それを目当てに訪れる人も相当の数になります。ラベンダーのシーズンには、周辺道路の渋滞もすごく、駐車場にたどり着くまでが一苦労です。ラベンダー畑に感動する前に、人と車の多さに圧倒されてしまいそうな場所でもあります。できることなら、朝早く行くことをオススメしますね。


■あと、お花畑の美しさに感動するだけじゃなく、「花人の舎」には、ファーム富田の歴史を知ることのできるコーナーがあるので、そこでオーナー富田忠雄氏のラベンダーにかける熱い想いを感じて欲しいところです。


★今では似たようなお花畑が近くにいろいろできたけど、僕はやっぱりここが一番好きだな。人が多いってのはそれだけいいトコロってことだしね。「ラベンダー畑」というカテゴリーのみならず、北海道でも一番オススメのお花畑です。

■ファーム富田
●住所：中富良野町北星
●電話：0167-39-3939
●時間：８：３０～１８：００（４月下旬～９月）　９：００～１６：００（１０月～４月中旬）　施設により異なる
●料金：無料　●駐車場：有

【関連サイト】
・ファーム富田
・ライブカメラ－ファーム富田のラベンダー畑

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