■ 平取のすずらん 1
6月に入り、梅雨のない北海道は一年のうちでも最も爽やかな季節を迎えました。
山々を鮮やかに飾る新緑も眩しく、絶好のドライブシーズンですよね。
そんなベストシーズンの幕開けともいえる6月最初の週末、日高の平取町に、
日本一の規模を誇るという、すずらんの群生を見に行くことにしました。
天気は上々、青い空には雲ひとつなく、絶好のドライブ日和。
せっかくの天気、真っ直ぐ平取に向かうのはもったいないので、ちょっと美瑛に
寄り道です。北海道移住前には「憧れの地」だった美瑛にこんなに気軽に寄れるとは
なんとも贅沢です。
なだらかな丘を縫うように走る気持ちのいい道。彼方には十勝岳連峰を望みます。
茶色の大地に描かれた幾筋もの曲線。
決して見せるためのものではないのに、目にする者の心に響く風景です。
清々しい季節を謳歌するように咲き誇るタンポポと、おなじみの「親子の木」。
手前の畑はまだまだ茶色一色。さまざまな農作物が、この丘にパッチワークを
描きだすのはまだもう少し先のことです。
美瑛から、富良野、金山、占冠と抜けて、日高地方へと入ります。
途中「道の駅 樹海ロード日高」で休憩。お約束のスタンプをペタッ。
今年はいくつ集められるかな?
国道237号線をそのまま平取方面に向かいます。日高の交差点から20kmほど
進んだところで、国道を外れて、すずらんの群生のある芽生(めむ)へと向かいます。
ここからは、進むにつれて道は狭くなり、車2台がなんとかすれ違える程度の道幅
になります。
狭く曲がりくねった道を15分ほど走ると、目的の「芽生すずらん群生地」に到着です。
すずらんの開花時期にあわせて「すずらん鑑賞会」が開かれていて、駐車場には
多くの車が停まっています。と、言っても有名イベントに比べると、全然その数も
少ないんですが。
イベントでは名産のびらとり和牛のバーベキューコーナーが設けられていて、
美味しそうな薫りにも誘われるんですが、まずはスズランを見に行きます。
広さ15haと日本一の規模を誇るスズランの群生地には、遊歩道が整備されています。
ゆっくり歩いても15~20分くらいで一周できます。
黄色と黒の工事現場で使うようなロープが張られているのは、ちょっと無粋ですが。
V字型に開いたキレイな緑色の葉が、一面にまるで海のように広がっています。
しかし肝心の花が全然見れません。あれ?あれ?スズランどこに咲いてるの?
よくよく目を凝らして葉と葉の間を見てみると、あ、咲いてる咲いてる。
可憐な白いスズランの花が顔を覗かせています。
野生のすずらんの花は、葉よりも低いところに咲くうえに、花自体も小さいので、
上から見下ろすと全然目立たないんですよね。
「どう?私キレイでしょ?」とばかりに咲き誇る派手な花々が多い中にあって、
この控えめな咲きっぷりには愛おしさすら感じます。
しかし、こんな可愛らしい花を咲かせるスズランにも意外な一面があることを
知ってますか?
実はこのスズラン、毒草なんですよ。草全体に強い毒を持っていて、死亡例も
あるそうなので、むしりとって食べたりしないように(まぁ、そんな人いないと思うけど)。
その清楚な姿もいいのですが、スズランの最大の魅力はその香りでしょうね。
群生地に足を踏み入れると、ただよってくる、なんとも言えないいい香り。
リラックス効果も抜群で、殺伐とした都会(には住んでないけど)で疲れた心も癒されます。
スズランだけでなく、緑深い山々に囲まれた豊かな自然もゆっくりと味わえます。
清涼な空気に優しい木漏れ日、風にそよぐ木々が奏でる葉ずれの音、遠くから聞こえる
カッコウやツツドリの鳴き声。
う~ん、最高に気持ちいい!
▼その2に続く・・・・・
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