スノーシューで層雲峡をトレッキング

スノーシューって知っていますか?
文字通り雪の上を歩くための履物で、日本で言う「かんじき」のような
ものです。

スキーもスノーボードもやらないけど、せっかく北海道に住んでるんだから
もっと冬を楽しみたいなぁ、と常々思っていた僕たち夫婦。
層雲峡のビジターセンターでこのスノーシューを使って森の中を歩く、
スノーシュートレッキングのツアーを行っているというので、
これはいい機会、と体験してみることにしました。

この日のスノーシュートレッキング、参加者は僕ら夫婦と、
札幌から来た夫婦の4名。それに対してガイドさんは3名もついてくれるという
ぜいたくなツアーになりました。

ガイドさんはもちろん、札幌からの夫婦も、ウェアもシューズも
バッチリきめているのに対し、僕はいつも着ているダウンのコートに、
前日「しまむら」で700円で買った防寒パンツ、それに長靴。
う~ん、まぁ、スノーシュー初体験なんで、格好のことはよしとしましょう。

ビジターセンターから5分ほど歩いたところで、今回のトレッキングコース、
紅葉谷の入り口に到着しました。



雪が少ないのは、この辺りから層雲峡温泉の源泉が湧いていて、
温泉の地熱で雪が融けているからだそうです。



ここでさっそくエゾシカの一団がお出迎え。このあたりでは頻繁に
見かけるそうです。人間に興味があるのか、じーっとこちらを見つめています。


さて、ここでいよいよスノーシューを装着です。

スノーシュー

楕円形のアルミのフレームに、靴を固定する器具がついていて、
裏側には滑り止めの金属の歯がついています。

ベルトで靴にしっかりと固定します。普通に歩こうとすると、スノーシュー同士が
ぶつかってしまうので、ちょっとガニマタ気味に歩きます。
最初はぎこちないのですが、10分ほど歩くと慣れてきて、自然に
歩けるようになりました。

スノーシュートレッキング

ふわふわした雪の上を歩くのは不思議な浮遊感があります。

静かな森の中を歩くのはとっても気持ちいい!



普段は歩くことの出来ない、川の上までも歩きました。



日本最大のキツツキ、クマゲラが空けた穴。
この穴をモモンガがねぐらに利用したりするそうです。




厳冬期に、木の中の水分が凍結し、幹に大きな裂け目ができる
凍裂の痕。トドマツに多いんだとか。


他にも、クロテンの足跡やモモンガがかじった木の枝を観察したりしました。
自然に詳しいガイドさんと一緒だと、いろいろ解説してくれて
トレッキングをより楽しむことが出来ます。



柱状節理のダイナミックな景観は層雲峡ならでは。
樹木が葉を落とした冬は、よりその景色を良く見ることが出来ます。



1時間半ほどで、コースの終着点、紅葉滝に到着です。



ここでちょっと休憩。ガイドさんに頂いたあったかい紅茶がなんとも美味い!

黒い紙に雪をすくって、雪の結晶を顕微鏡で見たりもしました。
肉眼でも結晶の形を見ることができるんだけど、顕微鏡だと
また違った世界を見ることができて面白いです。


帰路は下り坂が多かったんだけど、歩くよりもお尻で滑るほうが
速かったりします。これもまた楽しい♪


出発してから約3時間。ビジターセンターに戻ってきました。

普通では絶対行かないような雪の森の中を歩くという体験は、
想像以上に楽しかったですね。
こんなに面白いコトがこんなに身近にあったのかー!とまたひとつ
人生の楽しみが増えた感じです。


このスノーシュートレッキングツアー、他のところで体験すると、
3000円以上しそうなんですが、この層雲峡ビジターセンターで
主催しているツアーはなんと無料!!スノーシューのレンタルも
無料なんです。

この冬、まだ何度か催行されるそうです。
満月の夜の森を観察する、ナイトトレッキングってのもあるそうで、
それもまた面白そうです。



体を動かした後には、やっぱりのんびり温泉に浸かりたいところ。
幸いにもここは北海道有数の温泉地、層雲峡。

数ある入浴施設の中から、今回は温泉街の真ん中にある「湯元銀泉閣」に
入ることにしました。
日帰り入浴料金は600円。層雲峡の旅館の中では安いほうです。



併設されている無料の「足つぼの湯」には何度も入ってるんだけど、
旅館のお風呂に入るのはこれが初めてです。



ここの自慢は6本の源泉をブレンドした100%の天然温泉
加水、加温は一切していないそうです。
泉質は単純泉。無色、無臭なので、「温泉」って感じはやや乏しいかも。

内風呂は非常にシンプルな造り。銭湯並の浴槽がひとつあるだけです。

露天風呂は、四方を壁に囲まれているうえに、浴槽の上は大きな東屋になっていて
空を見ることもほとんどできず、開放感はゼロに等しいです。
とは言え、火照った体を冷ますのにはありがたいですね。

源泉100%ってのは嬉しいけど、それ以外にはこれと言った魅力がないのは
ちょっと残念。
同じ600円なら、すぐ近くの公衆浴場「黒岳の湯」のほうがお勧めかな。



★北海道の冬をもっと楽しみたいんだけど、スキーやスノーボードは
お金もかかるし、技術もいるし、ちょっと敷居が高いなぁ、って考えている人は、
気軽に冬の自然と触れ合える、スノーシューでのトレッキングを
楽しんでみるのはいかがでしょうか?

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層雲峡ビジターセンター
●住所:上川町層雲峡
●電話:01658-9-4400
●開館時間:8:00~18:00(11~5月は9:00~17:00)
●休館日:無休(11~5月は月曜) ●駐車場:無(層雲峡公共駐車場を利用・無料)

【関連サイト】
▼層雲峡ビジターセンター
▼層雲峡観光協会
▼湯元銀泉閣

   2006年01月22日 | 北海道行楽記

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 コメント

いつも気になっていたんだけど変な質問していい?
温泉に入ったときに撮ってる写真はさ・・・
やっぱ中に入って撮ってるの?
私、結構温泉入りに行くんだけど行くたびにさぁ
温泉の中の写真とか撮りたいと思いつつ
こういう場合許可とかいるのかな・・・とか
悩んで終わるんだよね。雄介くんは、どうしてるの?

投稿者 さやぽん : 2006年01月25日 20:20

おっ、さやぽん久しぶり。

はい、この写真は浴室にカメラ持って入って
撮ってます。さすがに他にお客さんがいるときは
やらないけど、人がいなくなった隙を見計らって
撮っているのです。
別に許可とかはいらないと思うけどね。

昔TVチャンピオンに出てた温泉王の人は、
必ず浴室にカメラと三脚を持ち込んで、
自分の入浴姿を撮影するとか聞いたことがあるよ。

だからさやぽんも臆せず、レッツ撮影!

投稿者 雄介 : 2006年01月25日 20:50

私は、最近は少し遠ざかってしまいましたが、夏は登山、冬は歩くスキーという生活をしていました。歩くスキーもなかなか良いもので、周囲の景色を楽しみながら心地よい汗を流すことができます。旭川で3月に行われる国際バーサー大会に3度ほど遊びで出たのが、楽しみを知ったきっかけです(雄介さんも出てみたらどうですか?道具は貸してもらえますよ!)。札幌では、滝野すずらん公園のコースが、起伏もあり、滝もありで、飽きずに楽しめます。そんなときに、スノーシューによるトレッキングもいいなあ、一度やってみたいなあと思ったものです。無料で体験できるというのはイイですね。ビジターセンターに問い合わせると、実施日がわかるのでしょうか?
ところで、山登りが終わったあとは温泉にいくのがお定まりのコース。この銀泉閣は、かつては古い建物で、その当時に入ったことがあります。源泉100パーセントというのが魅力でしたが、設備が古く、露天もなかったはずです。新装してから入ったことがなかったので、参考になりました。確かに、私も何度も入ったことがある「黒岳の湯」の方が、お奨めかもしれませんね。

投稿者 布袋 : 2006年01月28日 12:45

こんにちは、布袋さん。

僕もスキーはゲレンデを滑るのよりも、歩くスキーの
ほうをやってみたいんですよね。
年々参加者が減ってるらしいんですが、
バーサにもいつか出てみたいと思っています。

スノーシュートレッキングの実施日は、ビジターセンター
に問い合わせるとわかりますよ。ほとんど土日だったような
気がします。

層雲峡の旅館・ホテルにもよさげなお風呂が結構あるんですが、
日帰り入浴料金が1000円くらいと、高いんですよね。
眺望もあるし、やっぱり黒岳の湯が一番いいかなぁ。

投稿者 雄介 : 2006年01月28日 20:22

お初でございます。
北海道といえばHTB。
HTBといえば水曜どうでしょう。

水曜どうでしょうに見せられて近々北海道旅行を計画中でございます。

投稿者 はせっち : 2006年01月31日 17:09

やはり北海道と言えば「水曜どうでしょう」なのですかー?

見てない僕は道民失格でしょうか?

投稿者 雄介 : 2006年02月01日 18:47

こんにちは!

「北海道ぐるめブログコンテスト」(http://gpress.hokkaido-np.co.jp/)事務局です。

今回は、いつも楽しく拝見させていただいている雄介さんのブログに、コンテストのご案内をお届けしました。

「北海道ぐるめブログコンテスト」は、~北海道の、おいしいもの、おいしいお店~をテーマとしたブログコンテストを通じて北海道の「食」をぐるめブロガーと共に盛り上げております。

テーマに沿ったブログであれば参加は在住地を問わず誰でもOKです。
独自の視点でブログを盛り上げて、コンテスト上位を狙ってください!

エントリーは(https://www.gurutan.jp/join/register.cgi?pid=hkd)から。
各賞ご用意しておりますので、お気軽にエントリーしてください。

なお、現在「北海道ぐるめブログコンテスト」はプレオープンとなっております。稼動していない機能もございますが、順次公開となりますのでお待ちくださいませ。

大変恐れ入りますが、ご質問ご要望、そしてサイトの不具合などございましたら、「北海道ぐるめブログコンテスト」事務局兼、ぐるめブログ探検隊長イワサ(iwasa@gurutan.jp)までご連絡ください。

参加をぜひともお待ちしております!!

投稿者 北海道ぐるめブログコンテスト事務局 : 2006年02月21日 21:43

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