阿寒湖

★「北海道の湖」、第５回目。今回紹介するのは、あのマリモで有名な阿寒湖です。




●周囲３１ｋｍ、面積１３平方ｋｍ。阿寒国立公園に位置する。
●カルデラ湖として誕生した古阿寒湖が、雄阿寒岳の噴火により、現在の阿寒湖・パンケトー・ペンケトーに分かれた。
●特別天然記念物マリモが生息することで有名。
●ヒメマスの原産地としても知られる。
●湖畔には、道内でも屈指の温泉街、阿寒湖温泉がある。
●遊覧船が就航し、チュウルイ島に上陸し、「まりも展示観察センター」を見学することができる。
●冬期には、氷結した湖面での、ワカサギ釣り・スケート・スノーモービルなどが盛ん。


■阿寒湖は僕が初めて北海道に行ったときにも訪れた思い出の地なんですよ。観光船で、ガイドのお姉さんが♪マリモよ～マリモ～♪などと歌ってくれたことや、アイヌコタンのお土産屋で、無理矢理アイヌの民族衣装を着せられ、買い物しないと申し訳ない気分なり、友人のお土産にライターを買ってしまったことを懐かしく思い出します。

■この阿寒湖ですが、景観自体はそれほど素晴らしいものでもありません。お隣り弟子屈町の摩周湖・屈斜路湖と比べてしまうと、どうしても見劣りするのは否めません。
■トップの写真は、温泉街から車で５分くらい、国設阿寒湖畔スキー場のゲレンデにある、阿寒湖畔展望台からの眺めです。特に感動するほどの風景じゃあないですね。

■しかしそれでも阿寒湖には大きなセールスポイントがあります。そう、「マリモ」です。
■マリモは、ただ湖を覗き込んでも見えるもんじゃありません。遊覧船（１２２０円）に乗って、チュウルイ島の「まりも展示観察センター」（４００円）へ行ってみましょう。水槽内に数多くのマリモが展示されています。
■特に目を引くのが、直径２０ｃｍを超える巨大マリモ。今までマリモと言えば、お土産屋に売っているような、せいぜい直径２、３cm程度のものしか知らなかった僕には驚愕の大きさでした。これは一度は目にしておく必要があるでしょう。
■ちなみに、マリモがここまでの大きさに育つには数百年かかる、と長らく言われていたのですが、その後の研究で十数年でこれ位の大きさになることがわかったそうです。ちょっとロマンを打ち砕かれた気分です。

■遊覧船の所要時間は約１時間。チュウルイ島には１５分程度、立ち寄ります。マリモだけではなく、湖上からは、春にはエゾムラサキツツジ、秋には紅葉、そしてそびえ立つ雄阿寒岳など、景観も充分に楽しむことができます。

■その他、湖畔にもさまざまな見どころがあります、アイヌの民芸品や民族舞踊を見ることができるアイヌコタン。阿寒湖周辺の動物、植物、自然と触れ合い、学ぶことのできる「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」。気軽に森林浴の楽しめ、野生動物との遭遇も期待できるボッケ遊歩道（僕はここで始めてエゾシカを見ました）。そして阿寒湖温泉。
■温泉街には足湯や手湯が何ヶ所かあるので、巡ってみるのもいいんじゃないでしょうか。
■ただ、どこへ行くにも駐車料金がかかるのが気に入りませんが。

★マリモだけではなく、温泉、自然、アウトドア、アイヌ文化と、魅力盛りだくさんな阿寒湖でした。

■阿寒湖畔エコミュージアムセンター
阿寒町阿寒湖温泉１－１－１
TEL:0154-67－4100
９：００～１７：００（６月１６日～９月２０日は１９：００まで）
火曜休（７、８月は無休）　入館無料

【関連サイト】
▼阿寒湖観光協会
▼阿寒観光汽船株式会社
▼阿寒湖畔エコミュージアムセンター

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