小樽雪あかりの路


今年で6回目を迎る小樽の冬の風物詩、「小樽雪あかりの路」。去年からずっと気になっていたイベントでした。

去年は初めてみる「さっぽろ雪まつり」に時間を取られて小樽まで足を伸ばす時間がなかったのですが、TVやWEBで見る運河にキャンドルが浮かぶ幻想的な光景は、行ってみたいと思わせるに充分なものでした。

というわけで、当然今年は行かねばならんでしょう。土日や祭日はきっと人で一杯だろう、ってことで、平日に休みをとって出かけることにしました。ちょっとキツイけれども予算の関係で日帰りです。


この日のお天気はまずまず、ですがやたらと道が滑ります。2度ほどブレーキが効かずヒヤッとすることがありました。
北海道3度目の冬で慣れてきたとは言え、雪道の運転には充分注意しなければなりません。

旭川を出て国道12号線を通り、滝川からは国道275号線に入ります。札幌に行くためにもうこれまでに何度も通った道。滝川、新十津川、浦臼、月形、当別、江別と見慣れた風景の中を走っていきます。

ゆっくり運転したため、いつもより30分ほど余計に時間がかかりながらも、札幌の中心街へ到着です。

大通り公園近くの100円パーキングに車を停めて、札幌でも有数のラーメン激戦区、狸小路へと向かいました。

道内各地だけでなく、東京にまで進出している人気店、
「初代 一国堂」

その本店がここ狸小路にあります。

前々からいろんなところでその名を目にしていて、ずっと
気になっていたお店です。

店舗を広げすぎて、ラーメンマニアからは見放されつつあるとのウワサも聞きますが、何はともあれ自分自身の舌でその味を確かめてみないことには。

ラーメン店にしては広めの店内はちょうど昼食時ということもあってかすでに満席。
5分ほど待ってからカウンター席に座りました。
メニューは基本の塩、醤油、味噌の他に「じゃん辛」とかいう辛めのスープのものもあるようでしたが、ここは無難に醤油と味噌をオーダー。ランチタイムには麦飯が無料ということで、合わせて頼みました。

味噌ラーメン(700円)
醤油ラーメン(700円)

食べてみての感想は、う~ん、平凡・・・・、いや決して美味しくないことはないんですよ。ただ特筆するものもないというか、「美味いッ!」というような感激が全くなかったですね。これには妻も同意見のよう。

これまでに僕が札幌で食べてきたラーメン(五丈原、山桜桃、すみれ、てつや、純連、有名な所ばかりですね)の中では一番おススメできないレベルかなあ。

ただラーメンの好みも大きな個人差があるんで、皆が同じように感じるわけではないだろうけど。



さて、本当は見に来る予定はなかったんだけど、ここまできたならばついでに、ってことで大通り公園の雪まつり会場へと向かいます。

▼さっぽろ雪まつり


我が郷土石川県の英雄から日本の英雄となった、メジャーリーガー、マツイヒデキ

背景にはニューヨークの風景が。
ドイツのハノーファー市庁舎

雪まつりと言えば大雪像が有名ですが、氷像のほうも見事なものです。
今年(2004年)オリンピックが開かれるアテネのパルテノン神殿

中央には女神アテナ像が。
大小さまざまな恐竜たち。

大雪像のなかでも一番の迫力。


自衛隊のイラク派遣に関連して、監視カメラの設置などさまざまな物議をかもした今年の雪まつりでしたが、例年どおり問題なく開催されたようです。

平日だというのに、人の多さは相変わらずでしたね。ほとんどが道外、あるいはアジアなど海外からの観光客でしょうか。雪のない地方の人たちにはより面白く見れるんだろうなぁ。

正直言って僕らは雪像にはちょっと飽き気味。次回は真駒内の会場に行くか、夜にライトアップされているところを見てみたいものです。



札幌の街中を離れ、5号線を小樽へと向かいました。

今回は札幌はあくまでオマケで、小樽のほうがメイン。あたりはすでに薄暗くなり、そろそろ「雪あかりの路」のキャンドルも点灯されていそうです。


小樽駅近くの市営稲穂駐車場(210円/h、ここが一番安い?)に車を停めて、まずは小樽運河へと向かいます。


夕暮れの小樽運河

水面にはすでに灯りのともった浮き玉キャンドルが
並んでいます。








運河沿いの遊歩道はやはり人でいっぱいでした。
遊歩道にはさまざまなスノーランタンやワックスボックス、ハートや十字架をかたどったオブジェなどが並びます。



浅草橋からの小樽運河。

キャンドルやガス灯の灯りがノスタルジックな風景を幻想的に彩ります。



運河を離れ、次は手宮線会場へと向かいます。

北海道で初めて鉄道が通ったのがこの手宮線でした。昭和60年に廃止となり、今ではその路線跡は遊歩道として整備されています。


手宮線会場の入り口。

運河ほど人は多くありません。


こちらの会場にもキャンドルの暖かい灯りが並んでいます。



ピラミッドや足型、星型など、いろいろな形でキャンドルの灯りを楽しませてくれます。



甘酒の無料配布をやっていました。冷えた体にこれはありがたいサービスです。


手宮線会場は寿司屋通りまで、約500mに渡って続いていました。


いい具合にお腹がすいてきたので、以前から目をつけていたお店へ直行です。

寿司屋通りにある丼屋さん、「ポセイ丼」(ナイスネーミング)。

イクラ丼がなんと500円!写真上の運河丼(サーモンとホタテの刺身)も500円です。

他にも各種海鮮丼を格安で食べることができます。

この店はおススメ!


小樽駅近くの中央市場で、「雪あかりの路」の期間中、「ガンガン屋台」がオープンしていました。

「ガンガン」と呼ばれるブリキの缶を背負って、新鮮な海産物を各地に運んだ行商の女性たちが活躍した、昭和20-30年代の屋台を再現したものだそうです。

イクラととろろの「雪あかり丼」(500円)や、鍋焼きラーメン(500円)、ガンガン丼(500円)など、ユニークな味覚がリーズナブルな価格で楽しめます。


ここは観光客よりも地元の人のほうが多く見られました。仕事帰りに一杯って感じのサラリーマンが多かったですね。

ガンガン鍋(300円)

汁に浮かぶ細長い物体は八角というちょっと珍しい魚。
味は淡白でタラに似た感じです。

そのほかにもホタテが2個入っていたし、なかなかお得でした。



この日最後に向かったのが、小樽の奥座敷、朝里川温泉。ここに面白い入浴施設があると聞いてやってきました。

「ゆらぎの湯」

入浴料金は500円。

和風の造りの建物なのに、館内にはジャズが流れています。
カウンターの後ろには洋酒が並び、まるでバーのような雰囲気。

浴室も、北海道には珍しい歴史を感じさせる木造りの建物。浴槽の傍らにはキャンドルが灯り、とてもいい雰囲気です。浴室内にもジャズが流れています。好きな人にはたまらないんだろうなぁ。露天風呂こそないものの、この雰囲気なら満足です。

お湯は残念ながら沸かし湯のようで、成分表にはいろいろと書いてあったものの、水道水をただ沸かしただけのものとあまり変わらないように感じました。実際、お湯から出るとあっさり体も冷めてしまいました。雰囲気は抜群なだけに、この泉質だけは残念。

休憩室にはちゃぶ台や火鉢などが置いてあり、和の雰囲気を演出しています。灯りは間接照明とキャンドルだけなので薄暗く、とってもいいムードです。ぼけっと窓の外を眺めているだけで、いい気分に浸ることができます。


なかなか気に入りましたね、ここは。休前日の夜なのに、あまり客もいなかったので意外と穴場なのでしょうか?だとしたら誰にも内緒にしておきたくなる、そんな温泉でした。


時計を見ると時刻はすでに10時半。今から帰ることを思うと気が滅入りますが、キャンドルの思い出とともに旭川までの長い帰路につきました。


★★★


「小樽雪あかりの路」は期待を裏切らない素晴らしい光景を見せてくれました。キャンドルの暖かい灯りには、人の心を満たしてくれる効果もあるようですね。北海道で一番ロマンティックなイベントと言ってもいいかもしれません。これでもうちょっと人が少なかったらなぁ、というのも無理なハナシか。


これは来年もまた是非行ってみたいですね。


(2004/2/10)

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   2001年01月12日 | 北海道行楽記2004

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